平成28年3月27日、「第一回世界土壌微生物オリンピック」において、土壌微生物の持つ力を世界で初めて数値化することに成功し、新しい農業環境研究分野で大きな貢献をされました横山和成先生の講演会がおこなわれました。全国各地から参加された173名が「目に見えない小さな巨人」である微生物が示す、新たな土壌作りの指針に興味深く聴き入っていました。
第一部は横山和成先生による講演会として開かれました。
予定よりも多くの方にご来場頂き、途中で座席を追加するほどでした。
横山先生から次の様な内容でご講演頂きました。
今後は本来の主役である微生物や小動物などの生物性のバランスが今後の土壌の豊かさの基準となってくる。
土の中の膨大な微生物の種類や数や働きを解くのではなく、なぜ、
連作が可能な土壌と障害が出る土壌があり、その違いはいったい何なのかを、
微生物の多様性と活性を推計し、数値化することで土壌の状態を確認できる。
微生物の多様性活性値が低い土は病害虫が発生する可能性が高く、活性値が高い土、
特に100万を超える土は病害虫の発生が低い」
微生物を利用した農業環境研究分野の最先端のお話を非常にわかりやすくお話頂き、
会場内は大変良い雰囲気となりました。
第一部の終了後、全国のER研究会の会長や役員、土壌微生物オリンピックで金賞・銀賞受賞者も壇上に上がり、
横山先生を中心としたシンポジウムがおこなわれました。
第一回土壌微生物オリンピックの水田部門で銀賞を受賞した大澤会長が
「これまでのスーパーERによる実践が土壌微生物の多様性活性値により数値化された事で自信に繋がった」と話し、
金賞受賞者や他の支部の役員も自らのスーパーERの成果と熱い想いを語りました。
横山先生は講演会の中では話しきれなかったことや、会場からの質問にも熱心にお答えいただきました。
また、先生からはスーパーERに対する質問なども飛び出し、
和気あいあいとした雰囲気の中であっという間に時間が過ぎていきました。
シンポジウム終了後には、会場の皆様と一緒に笑顔の記念写真撮影をおこない閉幕しました。散会後も先生のお話に感動した皆様からの写真撮影のお願いや質問にも快く応えていただき、
先生の温かいお人柄と世界の痛んだ土を救いたいとの熱い想いを感じた一日でした。
横山先生、本当にありがとうございました。
先生には7月3日におこなわれる全国ER研究会連合会総会での基調講演をお願いしており、10月22日には㈱サンルート様のイベントにもご参加いただく予定でおります。
また、情熱溢れるお話を聞かせていただけることを楽しみにしております。