スーパーE・R農法とは

スーパーE・R農法の主役「スーパーE・R」について

スーパーE・Rは石井威氏により考案された発酵食品をベースとした土壌改良材です。現在、株式会社サンルートにより製造されており、全国の販売代理店によって取扱いされています。スーパーE・Rは、自然由来の発酵食品と黒砂糖を主原料とした非加熱の「土壌改良材」です。スーパーE・Rに含まれる酵素と微生物のチカラによって土壌環境を整えることで、植物が本来持つ生命力を高めます。その結果、根の張りや樹勢がよくなり、病害虫や風災害に強く、成長促進・収穫増・糖度増が期待できます。

植物はもとより、人間や動物や地球環境にやさしい、安心・安全で無害な活性液です。農薬にも特定農薬にも分類されません。

 

スーパーE・Rの特長

スーパーE・Rの特長はなんといっても「微生物が生きている」ことです。この微生物が様々な影響をもたらします。

  • 土壌中の養分の分解
  • 土の団粒化を促進
  • 地温の上昇
  • 病害虫への耐性向上

などが期待できます。

スーパーE・Rの土壌潅水を続けた施用区ではこれらの現象が見られます。こうした微生物によってもたらされる様々な現象によって植物そのものの生命力が上昇し、良い結果に繋がるものとみられています。

もっとも、製造段階でこれらの微生物を殺してしまっては意味がありません。有用微生物を増殖させ、出荷後も半年以上活性のある状態に保つ為に、製品には様々な工夫がなされています。 それが、微生物の活動によって発生するガスを逃がすフィルター付きキャップです。好気性発酵によって発生する炭酸ガスによってボトル内の内圧があがりすぎると液漏れや吹き出しが起こります。微生物が生命活動を行うための呼吸を妨げないように写真のような加工が施されているのです。

スーパーE・Rは費用対効果が高い

これまでの農法に新しい資材を加えることは余分に経費がかかると考えがちです。しかし、このスーパーE・R はそうではありません。「費用対効果が上がり、経費の削減」になるのです。どうしてでしょうか?

作業時間を削減

土壌環境が整うと、作物自体の樹勢が上がり、病気や害虫の被害を最小限に抑える ことができるため、薬剤などの施用の作業時間の削減が期待できます。

資材を削減

土壌環境が整うと、作物が本来持つ力が強まるため、極力薬剤の使用が抑えられま す。また、健全な根が育ち、肥料分が効果的に吸収され、施肥量も抑えられるため、 資材費を削減することが期待できます。

収益の増加

土壌環境が整うと、従来よりも収穫時期が早まり、収穫量も増加し、旨みが増し 栄養価が上がる等の品質の向上などにより、収益の増加が期待できます。

ERのコストパフォーマンス

さらに、スーパーE・Rは薬剤を最小限に抑えた栽培が行える結果、健全な土壌作りや、施用者の安全が守られ、地域環境の保全が期待できます。

よくある質問

スーパーE・Rとは、どのようなものですか?
自然由来の原料から作られた、人間や動物や地球環境に優しい、安心、安全で無害な「土壌改良材」です。70年近い歳月を掛けて培養した微生物の働きや活性のある酵素により、土壌環境を短期間で整えます。
なぜ短期間に土壌改良ができるのですか?
自然界の有用な複合の微生物を直接土壌に入れることにより、短期間で土壌中の有用微生物が増殖し、多量の必須元素、微量必須元素の可給化を促進させます。また、その結果、土壌の団粒化を促進し、土壌を柔らかくします。
どのような効果がありますか?
土壌環境が整ってくると、植物が本来持つ生命力が高くなり、根の張りや樹勢が良くなり、成長促進、収穫時期の早期化、収穫量の増加、糖度の上昇や日持ちが良くなるなどの品質の向上、また、病害虫に強くなるなどの効果がみられます。
E・Rの菌は好気性?嫌気性?
E・Rの微生物は空気を好む好気性菌ですので、土壌の表面から20cm以内の好気層で活動します。植物は主に、この好気層で活発に根を伸ばしますので、E・Rの有用菌の働きは根の発達を促します。それに対して、嫌気性菌は好気層よりも下の空気を好まない層で活動する菌です。
好気性と嫌気性の違いはボカシ作りに表れる?
米ヌカ15kgに1000倍希釈のスーパーE・Rを約3ℓをダマの無い状態にしっかりと混ぜ、密閉しないように発酵させます。発酵が始まってきたら1日に1回ほど天地返をして空気を混ぜるように作りますが、失敗が無く簡単に作れます。嫌気性の微生物は密閉して発酵させますが、温度管理が難しいことや雑菌が繁殖したり、失敗が多いそうです。
農作物への施用は?
施用方法と基本マニュアルを参照してください。
樹木への施用は?
1,000倍希釈もしくは、弱った樹木へは500倍希釈が効果的です。1㎡に1ℓを基本とし、3回前後を目安に土壌潅水をおこない、樹の状態により潅水回数を増やします。根の動き出す春期の施用がより効果的です。樹勢が回復した後も、定期的に潅水をすることで健全な状態を保ちます。
施用のタイミングは?
夜間を除く終日に施用しますが、夏季の日中における施用は、乾燥しやすいので避けてください。
葉面にかかっても大丈夫?
葉面へ散布することで、根の張りがよくなります。しかし、過剰な散布は、土壌のバランスを崩し、味ボケの原因となりますので注意が必要です。散布する圃場に地力がない場合、樹勢が低下しがちになりますので、土壌潅水を中心に土壌改良をすると良いでしょう。
施用し過ぎたらどうなりますか?
土壌への潅水は多くても特に問題はありませんが、作物への直接の過剰な散布は、バランスを崩し、 味ボケの原因となりますので注意が必要です。
肥料はどんなものを?
E・Rの微生物を増殖させるには、微生物のエサとなる有機質の肥料との相性が良いです。有機肥料もしくは配合肥料などが適していますが、化成肥料はE・Rの微生物の増殖に適していません。
容器に開いている穴は何のため?
発酵した原液をそのまま製品にしてるので、発酵ガスが発生し続けています。そのために必要なガス抜きのフィルターを設け、微生物の呼吸や活動を妨げない工夫をしています。
農薬や殺菌剤の使用は?
農薬や殺菌剤などの化学薬品は、E・Rの微生物をはじめとする土壌菌の活性を弱めますので、極力使用を控えてください。特に、殺菌剤との混用はお止めください。
製品の色や粘度にバラツキがあるのはなぜ?
自然由来の原料を使い、化学処理をせず、自然発酵により作られる生タイプ製品のため、気温や湿度により発酵の状態が変わってきますので、色や粘度、香りにバラツキが生じたり、成分が沈殿したり、 泡立つことがありますが、品質には全く問題はありません。
保管の仕方は?
有用微生物が生きたままの状態で製品化しています。お手元に届いた後は、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避け、空気穴を上部にして冷暗所や冷蔵所にて保管してください。暖かい場所な どでの保管は有用微生物が活発に働き、劣化を早める原因になります。
使用期間は?
製造年月日より、冷暗所保存で約6ヶ月間を目安にご使用ください。
スーパーE・Rの「E・R」とはどんな意味ですか?
Enzayme Routeのそれぞれ下線部をとってE・Rと名づけられました。
その他の発酵資材との違いはなんですか
一般的に、発酵資材は栄養剤要素としての「発酵生成物」ですが、スーパーE・Rは生きた微生物によって植物や動物の生命力を高める土壌作りを行います。そのため土壌環境によっては適宜肥料の使用が推奨されます。
液肥との混用は可能ですか
元肥や追肥として、液肥との混用は可能です。

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